縁が切れるなどネガティブなイメージがある

内祝いとして贈るには不向きな物がありますが、中でもナイフや包丁、はさみなどの刃物類は特に敬遠される傾向にあります。刃物は物を切るための道具ですが、そこから縁が切れる、繋がりが切れるなど人間関係に関するネガティブなイメージが生じるのが大きな理由です。内祝いはお祝い事へのお返しですが、これからも末永く付き合うことを願う意味も込められています。その内祝いに縁切りのイメージがある刃物を用いるのは非常識な行為と見做されるので十分に注意しなければいけません。刃物を模った工芸品やお菓子も見た目の類似性から良くない印象をもたらすので避けるのが賢明と言えます。高齢者のいる世帯は縁起物にこだわる傾向が強いのでその点も踏まえて慎重に選びます。

けがの原因になるので危険

刃物を贈り物にしないのはネガティブなイメージがある他、単に扱いに注意が必要な危険物であることも大きく関係しています。誤って刃を持ったり落としてしまうとけがをするおそれがあるためです。また、小さい子供がおもちゃと誤解して触ってしまう可能性も否定できません。家族世帯への贈り物には向いていないと言えますが、包丁セットなど料理を趣味とする人には好評なのも事実です。縁起の良し悪しや危険性を軽視してはいけませんが、貰う側の都合や好みを優先することも社会人としての心得と言えるでしょう。内祝いを贈る際は相手の希望を確認したうえで品物を決めるのが喜ばれるコツです。カタログギフトを贈り、貰う側に品物を決めてもらう方法もあります。